読書感想文は、苦手な子が多いですね。

 

夏休みなど長期休暇には必ず出されて、苦労する子も多い宿題です。

 

小学校5.6年生になれば、読む本も難しくなって、余計にハードルが高く感じてしまいますね。

 

算数なら答えが決まっているけれど、読書感想文は正解がないのでなかなか難しい課題です。

 

教えるほうもどんな教え方をすればいいのか、悩んでしまいますね。

 

しかし読書感想文は、書き方のコツさえつかめば、苦手な子でもちゃんと書けるようになりますよ。

 

そこで今回は、小学校5年生、6年生を対象にした書き方のコツ、題名のつけ方を解説していきます。

 

書き方に悩む子にわかりやすい教え方もお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

読書感想文の書き方のコツ・高学年への教え方は?

 

「本を読んで、それについて書く」ということは、漠然としすぎていて難しいですね。

 

漠然と「面白かった」「つまらなかった」ということは思っても、それを具体的に文章にして作文にするとなると、「あ~、めんどくさい…」「何にも書けない…」と思ってしまいますね。

 

読書感想文が苦手な子が多い理由は、「自分の気持ちを文章化できない」ことにあります。

 

読書感想文の書き方には、いくつかのコツがあります。 

 

5年生、6年生の子への教え方は、ヒントを与えてあげることです。

 

読書感想文が書きやすくなるヒントを挙げますので、その子が取り組みやすくなるようにアドバイスしてあげましょう。

 

▪好きなもの、興味のある分野の本を選ぶ

 

本の指定がなく、自由に本を選べるのなら、子どもに本を選ばせることです。

 

その子の興味があるもの、好きなことが書いてある本を本人が選ぶのです。

 

ここで大事なのは、子どもが選んだ本に文句を言わないことです。

 

「少し幼稚過ぎない?」

 

「もう少し厚い本にしたら?」

 

せっかく選んだのにいろいろ言われたら、子どものやる気は失せてしまいます。

 

デリケートな年代ですから、なおさらです。

 

1年生ではないのですから、あまり口出しせずに子どもに任せましょう。

 

読書が苦手な子の場合、まず最後まで読むことが大事なので、ページ数の少ない本を選んでもいいのです。

 

高学年になると、いかに自分の考えを書けるかが求められます。

 

自分の好きなものなら書きやすいですし、ただ「面白かったです」だけではない感想が出てきやすくなります。

 

▪付箋メモを書きながら読む 

 

ただ本を読んでしまうと、感想文はなかなか書けません。

 

おすすめは付箋を使うことです。

 

自分がこう感じた、こう思った、ここが面白かった、というページに付箋を貼りながら読むのです。

 

付箋には「すごいなと思った」や「心にぐっときた」など、メモしながら貼っていきます。

 

大切なのは、心が動いた、と思える場面を探しながら読むことです。

 

読書感想文を書くことを前提に読むのです。

 

▪自分の経験と結びつけて書く

 

高学年になれば、経験したこと、体験したことが増えてきます。

 

友達や先生、親との関係に悩むこともあるでしょう。

 

主人公が自分と同じようなことで悩んでいたり、自分と正反対の性格だったりなど、「自分」と比べてみると書きやすくなります。

 

主人公に何かあったとき、「自分だったらどうするだろう」、「主人公はこうしたけれど自分だったらそんなことしないな」、「主人公は頑張って乗り越えたけど自分にはできるだろうか」、「自分にも同じようなことがあった、主人公の気持ちがよくわかる」など、自分の経験したことや、感じた気持ちを本の内容と結びつけて考えてみます。

 

▪誰かに向けて書く

 

面白い本を読んで、誰かに伝えたい、あの人にも読んで欲しい、と思ったら、その人に向かって書いてみましょう。

 

友達でも先生でも誰でもいいので、具体的な誰かに伝えようと思って書くと、読んでもらう相手をイメージしやすく、書きやすくなりますよ。

 

高学年の文字数は何文字くらい書く?枚数は?

 

全国読書感想文コンクールには、高学年は1200文字以内という決まりがあります。

 

原稿用紙にすると3枚ですね。

 

学校によっても違いがありますが、5年生、6年生はだいたい3~5枚が多いようです。

 

見出し:読書感想文の題名や書き出しは?

 

「「(本のタイトル)」を読んで」

これでももちろん良いですし、

「「(本のタイトル)」を読んで考えたこと」

「「(本のタイトル)」と私」

「「(本のタイトル)」と出会って」

など、タイトルの後ろにつける言葉を変えるだけでも、変化がつけられます。

 

本のタイトルは題名に入っている必要はなく、テーマからつけたり、主人公の名前を入れたりしてもいいですね。

 

(例)

「友達ってなんだろう」

 

「ありがとうの言葉が持つ力」

 

「メロスが教えてくれた大切なこと」

 

書き終わった後に読み直して、どんなことを書いたか確認してから題名を考えるとつけやすいですよ。

 

書き出しにつまづく子も多いですね。

 

いつまでも書き出しが決まらないと、なかなか先に進みません。

 

そんな子に対しての教え方は、あれこれ提案するより、書き出しのパターンを決めてしまうといいですよ。

 

感想文は自由に書けるので、書き出しにも決まりはありませんが、「きっかけ」から始める、「感想」から始める、「印象に残った本文中の一文」から始めるなど、書き方にはいくつかパターンがあります。

 

おすすめは「きっかけ」から始めることです。

 

書き出しは、きっかけから入るとすんなり書き始められます。

 

(例)

「私がこの本を読もうと思ったのは、母から勧められたのがきっかけです。」

 

「僕がこの本と出会ったのは、サッカーの練習で悩んでいたとき、先生が勧めてくれたからです。」

 

小学生の読書感想文の構成は?

 

算数には公式があって、それに当てはめれば答えを出せますよね。

 

バラバラな部品を形にするには、設計図が必要ですね。

 

読書感想文も、真っ白な原稿用紙のなかに公式や設計図があれば、格段に書きやすくなります。

 

読書感想文の構成=設計図は、次のようにすると組み立てやすくなります。

 

1.書き出し(本を選んだきっかけ、どうして読もうと思ったか)

2.あらすじ(簡単な本の紹介)

3.感想

4.締めくくり

 

感想文ですから、メインにするのは、3の「感想」です。

 

メモをした付箋を活用すると、感想の部分をたくさん書けるようになりますよ。

 

読書感想文の終わり方は?

 

読書感想文の最後は、ビフォーアフターを書くと自然に終わらせることができます。

 

ビフォーアフターというのは、「本を読む前」と「本を読んだ後」の自分の変化のことです。

 

(例)

「わたしは今まで、○○のことをあまり考えたことがありませんでした。でもこれからは、△△(主人公)のように優しくなりたいです。」

 

「僕はこの本を読んで、○○を初めて知りました。それを知ってから、△△がうまくできるようになりました。だから、この本に出会えてよかったと思います。」

 

これからはこうしていきたいと思ったことや、その本を読んで初めて知ったことを書くのです。

 

小学校5年生でも作文に書きやすい本は?

 

5年生の本選びに迷ったら、誰もが知る名作をおすすめします。

 

名作と呼ばれるものはテーマや伝えたいことがはっきりしているので、感想が書きやすいですよ。

シートン動物記 オオカミ王ロボ

「シートン動物記 オオカミ王ロボ」

作:アーネスト・T・シートン

訳:今泉吉晴

シートン動物記

「シートン動物記」シリーズの中でもたくさんの子どもたちに読まれているハイイロオオカミ「ロボ」の物語です。野生の動物の賢さ、存在の大きさを感じられる1冊です。

魔女の宅急便

「魔女の宅急便」

作:角野栄子

 

ジブリ映画でもおなじみのタイトルですが、原作であるこの本は、また違う物語です。

 

親しみがあることで、物語に入り込みやすくなります。

 

小学校6年生の読書感想文におすすめ本は?

 

6年生には、読んだ後に考えさせられるテーマがあるものがおすすめです。

 

それについて自分はどう思うのか、どう考えるのか、自分の考えや意見を書けるといいですね。

 

親御さんに余裕があれば、一緒に読んで子どもと感想を言い合うと、子ども本人にも意外な発見があるかもしれません。

ケストナー少年文学全集 4 飛ぶ教室

「ケストナー少年文学全集 4 飛ぶ教室」

作:エーリヒ・ケストナー

訳:高橋健二

 

寄宿学校に通う5人の少年たちに起こる様々なことを描いた物語です。

 

児童文学ですが、貧困などの社会問題が作品の中にちりばめられていて、考えさせられることが多い作品です。

モモ

「モモ」

作:ミヒャエル・エンデ

訳:大島かおり

 

不思議な力を持った小さな女の子モモが、人々の時間を奪っていく時間泥棒から時間を取り戻すために立ち向かう物語です。時間という形のないものの本当の価値に気付かされる1冊です。

 

【読書感想文】小学校5.6年生の書き方のコツや題名・書き出しは?高学年への教え方のまとめ

読書感想文の書き方、教え方をお伝えしてきましたが、参考になるヒントはあったでしょうか。

 

上手な文章を書く必要はないのです。

 

その子がその本を読んで、感じたことを素直に書けばいいのです。

 

一番大切なことは、本を読むことは楽しいことだ、と子どもが思えることなのです。